アメリカオニアザミ

６月から７月にかけて、道端や荒地で咲く。
とにかくヒドイ棘だ。
アザミに棘は付き物だけど、こいつの棘は格別に凄い。とにかく全身棘だらけだ。
試しにちょっと触ってみた。激痛が走った。硬くて鋭い棘だった。
だから誰も近づかない。
だからはびこる。道端で堂々と咲いている。
どんな植物でも、花はたいてい可愛いものだ。だが、この花はどうだろう？花の部分だけを見れば、他のアザミと似たようなものだ。が、その下がいけない。（総苞という部分です）　棘だらけの丸坊主の上にちょこんと乗った花が、ちょっと不気味にさえ見える。
それもこれも、この棘だらけの姿のせいだ。

その名から判るとおり、帰化植物だ。
だが原産地はアメリカではなく、ヨーロッパなのだそうだ。
なぜアメリカと名付けられたのかは謎。
８月頃になると、下の写真のような綿毛ができる。この綿毛も、タンポポのように可愛いとは言い難い。なんだかゴチャゴチャっとした感じなんだ。