ハナネコノメ

ハナネコノメ　（花猫の目）

ユキノシタ科
　　　ネコノメソウ属

山の清らかな沢の辺で咲く花です。
ネコノメソウの仲間は地味な花が多いのですが、このハナネコノメはとても華やか。５〜６ｍｍと小さな花ですが、目を奪われる花です。真っ白な花と真っ赤な葯のコントラストがとても美しく魅力的。実は白い花びらに見える部分は萼で、この花は花弁を持たないのです。
このハナネコノメはシロバナネコノメソウの変種という事なのですが、シロバネネコノメソウは近畿以西に分布するという事で、私はまだ見た事がありません。図鑑の写真では、違いがはっきりと判らないほど似ています。

花期は３月。　早春の花です。　３月下旬から４月になると、白い萼は残りますが赤い葯は無くなってしまいます。（写真下）
すっかり華やかさが無くなってしまいます。この真紅の葯がこの花の魅力なんだなぁ、と改めて思いました。