コケリンドウ

春に咲くリンドウの仲間です。
写真だけを見ると、フデリンドウとちょっと似ているかもしれません。
が、ずっと小さいんです。花の直径はせいぜい７～８ｍｍくらいでしょうか。フデリンドウは１ｃｍ以上はありますから、大きさの違いで見分ける事ができます。
でも、中には生育の悪いフデリンドウも有るかもしれません。実際にコケリンドウと同じくらいの大きさのフデリンドウを見た事があります。決定的な違いは萼です。左の写真で、花の下の萼を見てください。クルンとカールしているのがコケリンドウの特徴です。フデリンドウの萼はカールしないで花にピッタリくっついています。やはり春に咲くハルリンドウの萼もカールしていないそうです。
もう一つ。フデリンドウに比べて、花色が薄く淡い青色である事も見分ける為の特徴です。
　
決して山の花ではないようですが、私がこの花を見るのは丹沢の山の上の方です。ですから、花が咲く時季も少し遅れるのでしょう。５月の中頃から咲き始めるので、初夏の花というイメージを持っています。が、平地に近いあたりでは、桜の頃から咲き始めるようです。