ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン　（長葉の菫細辛）

無茎種　　スミレサイシン類

長い名前です。１１文字の名前は、野草の中でもトップクラスの長さでしょう。
長いのは名前だけではなく、その名のとおり葉っぱも長い。ちょっと物差しで計って回ったら、一番長いものは8.5ｃｍありました。これはスミレとしては、異様なくらい長く見えます。でも、この長い葉っぱのおかげで一目でナガバノスミレサイシンだとわかるのです。（もちろん個体差があって、それほど長く見えないものもありますが。）
左上の写真のように、花びらがほっそりとしていて薄紫色のものが多いと思います。が、左中の写真のように、丸っこい花びらのものや、白に近い（よく見ればうっすら紫）花もあります。
スミレサイシンの仲間だそうですが、スミレサイシンは日本海側に分布するスミレで、私はまだ見た事がありません。それに対して、このナガバノスミレサイシンは太平洋側に分布するそうです。関東南部では山林の中で普通に見る事ができます。特に高尾山辺りに行けば、そこかしこに咲いています。
花期は桜の咲く頃から連休の頃まで。