ヤマユリ

梅雨が終わり、暑い夏が始まる頃に咲く。
公園などで栽培している花も見かけるが、やはり里山の明るい林の中で自生している花が美しい。
近年、自生のヤマユリは、めっきりと少なくなっているらしい。時々山林で見かける花も、もしかしたら里山の管理者が植えているものかもしれない。
にしても、やっぱり山林の中で咲くヤマユリの美しさは格別だ。

手のひらを広げたよりも、大きな花を咲かせる。
茎は華奢だから、花の重みに耐えかねて倒れてしまう。山で見かけるヤマユリは決まって、地面に付きそうなくらい大きく傾いた姿だ。
でも、そんなヤマユリの姿が好きだ。倒れてもかまわず大きな花をいくつも咲かせる、ヤマユリの姿が好きだ。
そしてとっても良い香りを振りまいている。
決して甘い香りではなく、スーっとするような爽やか系の香り。
夏の山林の女王です。