ハルジオン

ハルジオン　（春紫苑）

別名：ハルジョオン

キク科　ムカシヨモギ属

春の野原に咲く花で、真っ先に思い浮かべるのがこの花。ハルジオン。
子供の頃から見慣れているせいでしょう。私にとっては、春の野のイメージ　キャラクターでもあります。

ビンボー草なんていう、嫌なあだ名を付けられてもいますが、私は大好きな花です。

このハルジオン、白花の他に、時々薄ピンクの花が見られます。
最近ではピンクの花が年々増えているように思えるのですが、気のせいでしょうか・・・。
左の写真のように、こんなに濃いピンクの花もよく見かけるようになりました。

さて、このハルジオンの話が出ると、必ず出てくるのがヒメジョオンとの見分け方です。図鑑に必ず出ているのが、『茎が中空』と『蕾がうなだれる』という事。ですが、この事についてはちょっと疑問を持っているんです。
まず、『ハルジオンの茎は中空だが、ヒメジョオンは違う』という事について。確かに太い茎に関してはそうなんですが、先端の方の細い茎は、ヒメジョオンでも中空である場合があるんです。これは実際に私が茎を切ってみた経験から。
次に『蕾がうなだれているのがハルジオン』という事について。ヒメジョオンの蕾も、ハルジオンほど深くは無いにせよ、若干うなだれているものがあります。
では、どうやって見分けるのか・・・。

これはもう、花を見るのが一番簡単。下の写真を見てください。左がハルジオンで、右がヒメジョオンです。良く見れば、花の雰囲気の違いがわかるでしょう!?

ハルジオンは花びらが糸のように細く、数も多く、モシャモシャっとした雰囲気です。シベの部分もなんだかモサモサっとしていますよね。
対してヒメジョオンは、花びらも平たく、整然と並んでいる感じです。シベの部分もスベっとした感じです。

後、違いは咲く時季です。ハルジオンは４月・５月が盛りで、６月末には姿を消します。
ヒメジョオンは、６月頃から咲き始め、夏の間咲き続け、１０月頃まで咲いています。時季が重なるのは６月だけです。